ヘッダーと検索結果アセット:App Store 最適化の新しい一歩
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10月5日、App Store Connect にタブが1つ増えました。アプリのバージョンのページを開いて「プロダクトページ情報」までスクロールすると、おなじみの App プレビューとスクリーンショットの隣に、「Header and Search Results」というタブがあります。その上には、Apple が「New Ways to Market Apps」というタイトルの青いバナーを置きました。

ASO はこれまで、2つの仕事でできていました。見つけてもらうのは、おもに言葉の仕事です。アプリ名、サブタイトル、キーワード欄がそれにあたります。見つかったあとに選んでもらうのは、おもに画像の仕事で、アイコン、スクリーンショット、プレビュー動画です。新しいタブは、この2つめの仕事に枠を2つ足します。そしてスクリーンショットと違い、アプリの使用画面でなくてもかまいません。
要点だけ先に。プロダクトページのヘッダーは、プロダクトページの上部に置くワイドな画像か動画です。検索結果アセットは、App Store の検索でスクリーンショットの代わりに表示されます。どちらも任意で、iOS 27 または iPadOS 27 以降の人にだけ表示され、新しい Asset Library でビルドを出さずに事前承認を受けられます。Apple は、ブランド、季節のオファー、新しいコンテンツ向けとして勧めています。コンバージョンのデータを公開した人は、まだ誰もいません。
役割の違う2つの枠
ヘッダーはプロダクトページの上部にあります。人がここに来るのは、どこかであなたのアプリをタップしたあとです。Apple のアドバイスは、初めて訪れた人に向けて、ひとつの明確な考えを軸に作ることです。ブランド、季節、新しいコンテンツなど、スクリーンショットが苦手とするものを載せる枠でもあります。タップして来た人はすでに興味を持っているので、ヘッダーはそのままスクロールを続ける理由を渡さなければなりません。
検索結果アセットは、App Store で検索語を入力したあとに出る一覧に表示され、ゲームの場合は Apple Games アプリにも表示されます。ここでの Apple の指針は逆を向いています。アプリの目的がひと目で分かるようにし、インターフェース、コンテンツ、ゲームプレイなど、実際の体験を見せることです。スクロールしている人は、まだあなたを選んでいません。自分の欲しいものを表す言葉を入力し、上下のアプリとあなたを見比べています。
つまり、ヘッダーはブランドを売り、検索アセットは目的を売ります。何も追加しなければ、検索には今表示されているものが引き続き表示されます。App Store Connect の空の枠には、代わりに App プレビューとスクリーンショットが使われると書かれていて、Apple のベストプラクティスのページには、そこにアプリ内イベントも加わると書かれています。

仕様
| 配置 | 画像 | 動画 |
|---|---|---|
| プロダクトページのヘッダー | 21:9で3840 × 1646(JPEG または PNG)、または16:9で5244 × 2950(PNG のみ) | 21:9で3840 × 1646、5〜30秒、30または60fps、.mov、.m4v、.mp4 |
| 検索結果 | 3:2で1920 × 1280から3840 × 2560まで(JPEG または PNG)、または16:9で5244 × 2950(PNG のみ) | 3:2で1920 × 1280から3840 × 2560まで、5〜30秒、30または60fps、.mov、.m4v、.mp4 |
Apple の仕様ページには、デザインの考え方を変える細かい点がいくつかあります。画像に透過は使えません。動画はループ再生され、ミュートで始まります。プロダクトページからなら音を出せますが、検索結果の動画は無音のままです。そして、5244 × 2950の16:9 PNG は、2つの枠のどちらにも使える唯一のサイズです。Apple はこれをユニバーサル クリエイティブアセットと呼んでいます。1枚アップロードして「Use header asset in search results」を選べば、1枚の画像が両方の配置をまかないます。
ユニバーサルにすればデザインが1つ減り、掲載の一貫性も保てるので、小さなチームには助かります。ただし、1枚の画像にブランドと目的を同時に売らせることになります。天気アプリやスキャナーのように、名前だけでアプリの中身が分かる場合はうまくいきます。そうでないなら、検索アセットは別に設計し、ヘッダーはブランドのために取っておいてください。
載せてはいけないもの
規則の出どころは、App Review ガイドライン 2.3(正確なメタデータ)と Apple の広告ポリシーです。Apple のアセットのベストプラクティスのページに、はっきり書かれています。
- 具体的な価格や割引は載せない。セール中でも同じ。
- Web サイトの URL と著作権記号は載せない。
- 受けていない賞や評価は載せない。受賞していても、Apple 自身の表示は使えない。Editor's Choice、App of the Day、Game of the Day、Apple Design Award。
- 他のプラットフォームやマーケットプレイスのロゴや言及は載せない。Google Play のバッジや「Android でも配信中」の一文は通らない。
- どのアセットも、アプリ自体の年齢区分がもっと高くても、4+ の年齢区分を満たさなければならない。
- ゲームは動きを見せてよいが、流血表現や、人や見ている人に向けた武器は不可。
4+ の規則で引っかかる人が多いだろうと思っています。18+ のホラーゲームやデートアプリでも、子どもが見てもよいアートワークが必要です。検索は、子どもの目にも触れうる場所だからです。
スクリーンショットには、もっと厳しい規則があります。ガイドライン 2.3.3 は、各デバイスのスクリーンショットの半分を超えるものがアプリの使用画面を見せている場合にだけ、App Review がそのセットを承認する、と定めています。スクリーンショットのセットの大半が、上にキャプションを載せたインターフェース画面なのはそのためです。クリエイティブアセットには、そうした割合の縛りがありません。8月の Apple の発表は、使用画面の枠を「超えて」表現できると述べていました。検索アセットでは、Apple が実際の体験を求めているので、少しプロダクト寄りに戻ります。ただし、それは画面キャプチャでなくても、コンテンツやゲームプレイで足ります。
Asset Library がカレンダーを変える
これまで、ストアのビジュアルはアプリのバージョンと一緒に動いていました。ビルドを出すときにスクリーンショットを変え、審査も一緒に受けます。新しいアセットでも、このルートは残っています。バージョンのページに追加して提出すれば、リリースと同時に公開されます。
もう1つのルートは新しいものです。Asset Library は App Store Connect のセクションで、画像と動画を単独の提出として受け付けます。Apple はアプリの最新バージョンに照らして審査し、新しいビルドは要らず、どこで使うつもりかを伝える必要もありません。承認されたアセットはライブラリに残り、ヘッダー、検索結果、カスタムプロダクトページ、プロダクトページ最適化のテストのどれかに、好きなときに選べます。既存のスクリーンショットとプレビューもそこにあります。Apple 自身の例は季節ものです。今のうちにアートワークの承認を受け、季節が始まったら有効にします。リストを自動化しているチーム向けには API もあります。
小さなスタジオにとって、これは本当の変化です。9月からコードが動いていないアプリでも、クリスマス用のヘッダーを11月に承認してもらい、12月1日に有効にできます。もうストアがリリースを待つ必要はありません。Apple は単独のアセットの審査時間を公表していないので、余裕を持ってください。
ASO のなかでの位置づけ
このアセットでできることは、正確に押さえておく価値があります。Apple は、検索結果はテキストの関連性(タイトル、サブタイトル、キーワード、主要カテゴリ)と、ユーザーの行動(ダウンロード、評価とレビューなど)で決まる、と述べています。画像はそのどちらでもないので、ヘッダーをアップロードしても、キーワードの順位は上がりません。
働きかけるのはコンバージョンのほうです。検索では、結果を見た人のうちタップした人の割合。プロダクトページでは、来た人のうちダウンロードした人の割合です。App Store Connect の分析はこの両方を計測していて、より良いビジュアルで変えられるのもこの両方です。ダウンロードは Apple のランキングの入力のひとつなので、コンバージョン率の改善が、時間をかけて検索にも跳ね返る可能性はあります。どれくらいかは、Apple の外の誰にも言えません。
だから私は、新しい裏技ではなく、新しい一歩と呼んでいます。キーワードとスクリーンショットのあとで、ヘッダーに何を言わせ、検索アセットに何を言わせるかを決め、それぞれをひとつの考えを軸に設計し、テストします。プロダクトページ最適化では、現在のページに対してヘッダーの案をテストできます。カスタムプロダクトページは、広告キャンペーンや特定の層向けに、専用のクリエイティブアセットを持てます。
まだ誰も数字を持っていません
これを書いている時点で、アセットが使えるようになって3日です。コンバージョンのデータを公開した人はまだいません。App Store の変更を細かく追っているAdaptyも、同じことを言っています。今月どこかで見かけた改善率の数字は、推測として扱ってください。
分かっていることは短いです。アセットが届くのは iOS 27 と iPadOS 27 以降の人だけで、その割合は端末の更新とともに毎週増えます。そして今のところ、どの検索でも大半のアプリはまだスクリーンショットを出しているので、設計された検索アセットを持つアプリは周りと違って見えます。違うことが自動的に良いことではなく、弱いヘッダーは何もないより害になるかもしれません。この差は、他の開発者が追いつくにつれて縮まります。このことと、今月 iPhone Duo と並んで開いているもう1つの早い者勝ちについては、アーリーアダプターの上乗せに書きました。
アップロード前のチェックリスト
- ヘッダーの考えと、検索アセットが明らかにすべき目的を、それぞれ一文で書く。誰かがデザインツールを開く前に。
- ピクセルサイズからではなく、アセットのベストプラクティスのページにある Apple のテンプレート(Figma、Photoshop、Pixelmator、Sketch)から始める。
- 重要な要素はセーフエリアの内側に置き、焦点は中央近くにする。他のデバイスでトリミングされても切れないように。
- 文字は短いフレーズにとどめ、掲載がサポートするすべての言語に翻訳する。このタブは、スクリーンショットと同じ言語メニューの下にある。
- 上の規則を確認する。価格、URL、著作権記号、借りた賞、他のストア、4+ の年齢区分に反するものは入れない。
- 動画なら、単独で成立するポスターフレームを選び、いちばん強いショットで始め、速いカットは避け、ループをなめらかにし、誰にも音は聞こえないものと考える。
- App Store Connect の「プレビュー」を開き、iPhone と iPad、縦と横、ダークモード、iPhone Duo のそれぞれで、2つの配置を確認する。
- リリースの予定がないなら、Asset Library から提出する。季節もののアートワークは、日付のかなり前に提出する。
- 公開したら、タップ率とコンバージョンをそれ以前の数週間と比べるか、プロダクトページ最適化のテストを走らせて、きちんと測る。
お手伝いできること
私は2008年からネイティブの iOS アプリを作って公開してきました。ストアの掲載は、公開という仕事の一部であり続けています。提出する前に、ヘッダーと検索アセットについてセカンドオピニオンがほしい、そもそもあなたのアプリにやる価値があるかを決める手伝いがほしい、という場合は、月曜日の枠を予約してください。
ヘッダーと検索結果アセットのよくある質問
ヘッダーと検索結果アセットは必須ですか?
いいえ。どちらも任意です。検索結果アセットがなければ、App Store は検索で引き続きアプリ内イベント、App プレビュー、スクリーンショットを表示します。
誰に表示されますか?
iOS 27 または iPadOS 27 以降の人です。それより前のバージョンの人には、これまでどおりの掲載が表示されます。
追加するのに新しいアプリのバージョンが必要ですか?
いいえ。Asset Library から単独で提出でき、Apple はアプリの最新バージョンに照らして審査します。バージョンに添付することもでき、その場合はリリースと同時に公開されます。
1枚の画像をヘッダーと検索結果の両方に使えますか?
はい。5244 × 2950ピクセルの16:9 PNG は、ユニバーサル クリエイティブアセットです。ヘッダーとしてアップロードし、「Use header asset in search results」を選んでください。
動画は使えますか?
はい。ヘッダーは21:9、検索結果は3:2で、5〜30秒、30または60fps です。動画はループ再生され、ミュートで始まります。プロダクトページでは音を出せますが、検索結果では出せません。
このアセットはキーワードの順位に効きますか?
直接は効きません。Apple は検索結果を、テキストの関連性とユーザーの行動で順位付けします。アセットはタップしてダウンロードする人の割合を高められ、ダウンロードはユーザーの行動に含まれますが、それが順位をどれだけ動かすかは、Apple の外の誰にも言えません。
価格やセールを載せてもよいですか?
いいえ。Apple のアセット規則は、具体的な価格と割引、Web サイトの URL、著作権記号、他のプラットフォーム、そして Editor's Choice のような Apple 自身の評価の表示を除外しています。
出典
- Apple Developer News: Showcase your apps with new assets on the App Store (October 5, 2026)
- Apple Developer News: Get ready for new creative assets on the App Store (August 5, 2026)
- Apple Developer: App Store asset best practices and resources
- App Store Connect Help: Creative assets specifications
- App Store Connect Help: Manage your App Store assets
- App Review: Guideline 2.3.3, Screenshots
- Apple Developer: What's new on the App Store
- Apple Developer: App Store search
- Adapty: App Store Asset Library is live